010 パガニーニ/24のカプリース(綺想曲)

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ミンツ(ヴァイオリン)パガニーニ/24のカプリース(綺想曲)PAGANINI 24 CAPRICES INTERNATIONAL MUSIC COMPANY No.2292 Edited by IVAN GALAMIAN ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 例えば

 今現在は各地に多数有るマクドナルドハンバーガーの店舗の前を通る度に

 中学生の頃、室内楽やオーケストラの練習が終わった後に

 銀座の三越の一階にあった…というより、都心ではそこくらいにしかお店がなかった

 マクドナルドハンバーガーのフライドポテトを買って食べようとすると

 飛んで来たハトに口に運ぶ直前に取られてしまい食べ難かったことを思い出したり

 さらには後年

 テレビ局での収録が終わり仲間達と渋谷から六本木に移動した際に

 マクドナルドハンバーガーで24時間営業を始めた店があって

 24時間営業にして利用者が居るのか?と皆で笑ったものの

 今ではそうした店舗は全国に沢山あります。

そして

 マクドナルドの歴史についてネットで調べれば既述の年代がわかりはするものの

 ハトの話などは何処にも書かれていないと思いますが(笑)

 実際にそれを体験した私としては懐かしい思い出です。

と書いたところに

 マクドナルドの看板のMは、マクドナルドの頭文字のMではない

 (これについてもネットで調べればすぐにわかることです)

 などという知識をいくら披歴したところで

 実際に既述のような体験をしたこととは何の関係も無い話でしかありません。

マクドナルド McDonald ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

それと同じで

 ヴァイオリンに関してネット上には意味不明な情報が氾濫しているので

 特に掲示板の類を私は全く見ませんが 

 ある時仕事仲間から言われて読んだ、ある掲示板の、ある人物の記述など

 ネット上の情報を非常に細かく検索しまくって知識武装はしているものの

 実際にヴァイオリンを弾く観点からすればズレことばかり書いていて

 この人物は初心者に毛が生えた程度か、あるいは楽器に触ったこともないのでは?

 などということは、実際にヴァイオリンを弾く私達には即座にわかることです。

にもかかわらず

 なにしろネット上の情報を検索しまくって知識武装しているが故に

 その人物がヴァイオリンの達人であるかの如くに誤解している人達も居て

 勘違いしている人達には申し訳ないものの

 それに気づかない有様に仕事仲間達と大笑いしたことがあります(爆笑)

そして

 これはまさに以前の記事で書いたように

 素人というのは、その物事の素人の話にこそ共感してしまい

 素人というのは、その物事の素人が玄人っぽく語ると感心してしまい

 寧ろその物事における玄人の話には違和感を覚えがちであるが故のことだと

 思います。

さらに

 既述の人物とは異なり実際にヴァイオリンを弾き教える者のなかにも

 素人が共感してしまい感心してしまうような記述を書き連ねてはいるものの

 玄人からすれば、それは総てそれっぽい(笑)だけ…という事例もあります。

ということ

 ヴァイオリンの素人や初心者には私の記述こそが意味不明なのでしょうが

 素人というのは、それっぽい(笑)だけの話にこそ共感し感心しがちというのは

 ヴァイオリンに限らないあらゆる分野で言えることだと思います

 

また

 ヴァイオリンの実際の練習方法を学んだ者…というよりも

 ヴァイオリン本当練習方法を学んできた者からすれば

 ŠEVČÍKは番号単位や番号順に指導するものではなく

 私のサイトに書いたように例えば

 『ŠEVČÍK OPUS 1 PART 1』に限らずŠEVČÍKというものは

 いわば「辞書」のようなものなので、辞書で単語を引き、それを活用するように

 番号単位ではなく小節単位(時には半小節など)で範囲指定しながら

 その練習方法を詳細に指導するのは当然です。

加えて

 を聞き覚えで弾いていたために最早楽譜を正確には弾けなくなってしまった者が

 それ故仕方なくエチュード全体を何巡も弾かされた苦肉の策を本来の指導法と誤解し

 挙句にその誤解に気づかずに自らの生徒にも同様に指導している例もあるようですが

 私のサイトに書いたように『ローデ/24のカプリース』は順番に指導しますが

 それ以外のエチュードではやはりŠEVČÍK同様、課題とすべき範囲を取捨選択して

 緻密に指導しなければなりません。

などという話は

 ヴァイオリンの本来の指導法を実際に受けたり指導している指導者には当然の話で

 ヴァイオリンの本来の練習法を実際に日々復習っている学習者にも当然の事ですが

 一方でエチュード全体を何巡も…では、それっぽい(笑)だけで精密には弾けない

 ということに気づかない人達は、既述の素人が素人に共感している例だと言えます。

 

そして

 ヴァイオリンを正しく学び奏でている人達であれば当然承知しているのが

 『パガニーニ/24のカプリース』は“基礎”という事実です…と書くと

 そうした記述には違和感を覚え

 『パガニーニ/24のカプリース』は“基礎”などではなく“超絶技巧”だ!

 と言う人が殆どだと思いますが、これこそが

 ヴァイオリンを正しく学び奏でているか否かによる見解の相違だと言えます。

つまり

 『パガニーニ/24のカプリース』は“基礎”の集合体なので

 “基礎”を正しく学び重ねてきた者だけが弾ける集であり

 “基礎”を正しく学び重ねてきていないと弾けない集であることから

 誰もが必ずしも弾けるようにはならない=“超絶技巧”という誤解を生むとともに

 “基礎”の完璧な修得は誰にとっても永遠の課題であると同時に

 “基礎”を完璧に修得することは、まさに“超絶技巧”としての至難さがある

 という意味で言っている演奏者の言葉を勘違いしている人達も居るようです。

さらには

 『パガニーニ/24のカプリース』は“基礎”の集合体なので

 “基礎”を正しく学び重ねて初めて弾ける集であるにもかかわらず

 “基礎”の集合体…という部分だけを聞き齧った初心者

 これさえ弾ければ“基礎”が学べると曲解し

 そこに至る様々な“基礎”を学び重ねることもせずにいきなり

 『パガニーニ/24のカプリース』を復習おうとする勘違いまで見聞きしますが

 それは恰もホールケーキ(個別に切り分ける前の円柱形の大きな状態のケーキ)は

 切ってから配るものなのに、配ってから切ろうとしているようなものです。

Hall cake ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 

ということで

 『パガニーニ/24のカプリース』は

 既述のような学習範囲を取捨選択すべきエチュードとは異なり

 “基礎”の集合体として“基礎”を学び重ねて初めて弾ける曲集であるとともに

 “基礎”を学び重ねてきた者にとって“基礎”を確認するための曲集でもあり

 さらには私のサイトで書いたように

 機能和声に終始する響きが主体なので、それ以外の旋法との対比も確認できる点で

  “基礎”の確認にもなることから

 私も気づいてみれば、半世紀にも及ぶヴァイオリンとの関わり合いの中で

 既に40年以上もの間

 『パガニーニ/24のカプリース』を毎日復習い続けています

そのため

 楽譜を乱雑に扱うことなどなく、こうしたケースに入れて大切に使っていても

パガニーニ/24のカプリース(綺想曲)アッカルド校訂譜 NICCOLO PAGANINI CAPRICCI OP1 Revisione di Salvatore Accardo ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 このような有様ですし

パガニーニ/24のカプリース(綺想曲)アッカルド校訂譜 NICCOLO PAGANINI CAPRICCI OP1 Revisione di Salvatore Accardo ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン
パガニーニ/24のカプリース(綺想曲)アッカルド校訂譜 NICCOLO PAGANINI CAPRICCI OP1 Revisione di Salvatore Accardo ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 この楽譜も最初から使い続けていたものではなく

 以前のものは散り散りになってしまって既に無く(笑)

パガニーニ/24のカプリース(綺想曲)アッカルド校訂譜 NICCOLO PAGANINI CAPRICCI OP1 Revisione di Salvatore Accardo ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 そろそろ次を…ということで、同じ楽譜の新品も用意してあります。

パガニーニ/24のカプリース(綺想曲)アッカルド校訂譜 NICCOLO PAGANINI CAPRICCI OP1 Revisione di Salvatore Accardo ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

とはいえ

 上掲のアッカルドの校訂譜を最初から使い続けていたわけではなく

 私も初めはフレッシュの校訂譜や

パガニーニ/24のカプリース(綺想曲)フレッシュ校訂譜 PAGANINI CAPRICEN Opus 1 EDITION PETERS Nr.1984 HERAUSGEGEBEN VON CARL FLESCH ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

PAGANINI CAPRICEN Opus 1

EDITION PETERS Nr.1984

HERAUSGEGEBEN VON CARL FLESCH

 指揮者のアバドのお父様の校訂譜や

パガニーニ/24のカプリース(綺想曲)アバド校訂譜 NICCOLO' PAGANINI VENTIQUATTRO CAPRICCI EDIZIONI SUVINI ZERBONI - MILANO Revisione di MICHELANGELO ABBADO ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

NICCOLO' PAGANINI VENTIQUATTRO CAPRICCI

EDIZIONI SUVINI ZERBONI - MILANO

Revisione di MICHELANGELO ABBADO

 ガラミアンの校訂譜で練習していました。

パガニーニ/24のカプリース(綺想曲)ガラミアン校訂譜 PAGANINI 24 CAPRICES INTERNATIONAL MUSIC COMPANY No.2292 Edited by IVAN GALAMIAN ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

PAGANINI 24 CAPRICES

INTERNATIONAL MUSIC COMPANY No.2292

Edited by IVAN GALAMIAN

さらには

 『パガニーニ/24のカプリース』の模範演奏として挙げられるミンツの録音でも

ミンツ(ヴァイオリン)パガニーニ/24のカプリース(綺想曲) ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 ミンツ(ヴァイオリン

パガニーニ/24のカプリース(綺想

 ジュリアード音楽院の出身ということもあってか

 ガラミアンによる校訂譜で演奏されていることが聞き取れます。

ミンツ(ヴァイオリン)パガニーニ/24のカプリース(綺想曲)PAGANINI 24 CAPRICES INTERNATIONAL MUSIC COMPANY No.2292 Edited by IVAN GALAMIAN ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

(ちなみに

 『パガニーニ/24のカプリース』のミンツの録音に限らず

 そのように運指や運弓から何の版の楽譜で演奏しているのかということまで

 聞き取ることもないままに繰り返し録音を聴いたりするということは

 以前の記事でも書いたように

 運指や運弓を聞き取れないままに大雑把にしか捉えられていないこと意味し

 そのような有様で録音を繰り返し聞くことは却って有害でしかありません)

加えて

 『パガニーニ/24のカプリース』の

 アッカルドの校訂譜には臨時記号が脱落しているのに気づき難い箇所があったり

 アッカルドでもなく

 ガラミアンでもなく

 フレッシュの校訂譜でこそ学ぶべきもあります。

 

にもかかわらず

 アッカルドの校訂譜を使って私が練習しているのは何故なのか?

 アッカルドの校訂譜で臨時記号の脱落が気づき難い箇所は何処なのか?

パガニーニ/24のカプリース(綺想曲)アッカルド校訂譜 NICCOLO PAGANINI CAPRICCI OP1 Revisione di Salvatore Accardo ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

NICCOLO PAGANINI

CAPRICCI OP.1

Revisione di Salvatore Accardo

 ということについてはレッスンの際にお伝えしています

 

そして

 私の生徒さん方も

 ホールケーキを配ってから切るようなことなく

 ホールケーキは切ってから配るかのように

 そこに至る様々な“基礎”を正しく学び重ねてきた結果として

 『パガニーニ/24のカプリース』を学び奏でているのを見る度に

 これも以前の記事で書いたように

 ヴァイオリンをヴァイオリンとして奏でることの

 大切さと素晴らしさを感じないでは居られません。

 


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