“一丁目一番地” は “一丁目一番地” だった ~その3~

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 専門家を目指す方だけではなく、趣味で習う方にも
 「正しい音程」 (正確な音程)
 「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
 基礎的な演奏技術を大切に指導し
 一音いちおん丁寧に
 各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。

 ヴァイオリンが本当に上手に弾けるようになりたい方は
 当教室のバイオリンのレッスンをぜひ受けてみてください。

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交響曲

 と言えば、色々な作曲家の作品を想起すると思いますが

 なかでも、ベートーヴェンが遺した9つの交響曲は有名ですし

 さらには、ブルックナーもまた9つめの交響曲を書いて亡くなっていて

 そのため、マーラーは9つめの交響曲を『大地の歌』という作品名にしたものの

 その後に、第9交響曲を書いて亡くなっています。

そして

 マーラーの第9交響曲については、私は生涯忘れ得ない、貴重な経験をしましたが

 それについては何か機会があった際に書きたいと思います。

 

ということで

 クラシック音楽好きであれば奏者も聴衆も、その知る曲数の多少にかかわらず

 それぞれ好きな交響曲、思い出の交響曲、などと色々あると思いますし

 交響曲というジャンルを確立したことから

 ハイドンのことを“交響曲の父”と呼ぶことを知る人も少なくないと思いますが

 ハイドンの総ての交響曲を繰り返し聴いて総て覚えている人は少ないと思います。

(と書いておいて

 このドラティによる全集のCDの写真を掲げているということは…(笑))

ハイドン 交響曲全集 ドラティ HAYDN The Symphonies Antal Dorati ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

とはいえ

 ドラティによる全集のCDが発売される何十年も前の学生時代には

 未だハイドンの交響曲の総てを聴き覚えてはいませんでしたが

 そうしたなか

 ケルンのハイドン研究所の理事も務めた中野博司先生とお話しする機会があり

 私がハイドンの交響曲以外の作品もLPや楽譜で殆ど知っていることに驚く

 というよりも、呆れていらっしゃいました(笑)

 

そして

 中野先生から

 「ところで、音楽を聴く上でもっとも重要なことは何だと思いますか?」

 と訊かれて、私が答えに窮していると

 中野先生は「それは記憶力です」と仰るのです。

とはいえ

 確かに私はクラシック音楽に関しては殆どの曲を楽譜や録音で覚えている…とはいえ

 ここまでの記憶力が無くても音楽は楽しめるのでは?と怪訝な顔をしていました。

と透かさず

 中野先生は「それは何もあなたのように、ケッヘル番号を言えば即座にモーツァルト

 のどの作品かメロディーとともにわかる…という程の記憶力は必要なくて

 ほんの数秒、それも数音前の音までは記憶しておく記憶力が必要で

 それが無いと、音楽を音楽として認識できないのです」と仰られました。

 

つまり

 例えば

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 だけでは、ただの[ソ]の音だけですし

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 でも、それは[ソ]の音の前に休符が付いただけで

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 となると音楽になる

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(かの有名なベートーヴェンの交響曲第5番の冒頭です)

 ということがわかるのは

 中野先生が指摘されたように

 ほんの数秒、それも数音前の音までは記憶しておく記憶力のお蔭で

 音楽を音楽として認識できているからだ…という説明をしてくださいました。

 

そうしたことからすると

 私は前の記事の最後で

 

 ヴァイオリンの名曲において

 ヴァイオリンにおけるヴァイオリンならではの音程の取り方を知らないと

 「最初」の一音で、聴き手を魅了…ではなく、ずっこけてしまう(笑)

 「最重要な事例」がある

 

 と書いたのは、正確には

 

 ヴァイオリンの名曲において

 ヴァイオリンにおけるヴァイオリンならではの音程の取り方を知らないと

 「最初」の二音で、聴き手を魅了…ではなく、ずっこけてしまう(笑)

 「最重要な事例」がある

 

 ということになりますが

 それは 

 マスネー作曲タイスの瞑想曲のヴァイオリンのソロの冒頭です。

 

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そして

 上掲の譜例の、最初の二音における音程の間隔において

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 ヴァイオリンにおけるヴァイオリンならではの音程の取り方を知らないと

 「最初」の二音で、聴き手を魅了…ではなく、ずっこけてしまう(笑)点で

 「最重要な事例」がここには含まれているのです。

具体的には

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というように

 [ソ][レ][ラ][ミ]の音で調弦されているヴァイオリンでは

 そのように左指で押さえない状態を開放弦(かいほうげん)といい0で示しますが 

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における

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の音程は

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の弦の音が共鳴して

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と響くように


 音程を取るのに対して

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の音程は

 ヴァイオリンではどう取るのか?ということです。

 

そしてその際

 それは

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として

 A線の第3ポジションで弾き始める場合が殆どで

 ヴァイオリンで第3ポジションは左手の掌が楽器の右肩に当たるように取る

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 などということは、ヴァイオリンを正しく学び奏でる人達にとっては常識ですが

 それすらさえ、知らずわからず学ばない人も居たりします。

 

とはいえ

 それだけでは、前の記事で書いたように

 例えば

 「ヴァイオリンでは左手の形が良くないと音程が良くならない」だの

 「長3度の重音では音程の間隔は広いものの運指における指の間隔は狭くなる」 

 などと言われただけで

 それでは手の形だけで音程の取り方には言及していないのと同じことになります。 

ということで

 前の

 『“一丁目一番地” は “一丁目一番地” だった ~その2~』と題した記事中で

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  というように

 

 [ソ]の開放弦との重音で音程を取る話が出たので

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の音程も

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  というように

 [レ]の開放弦と重音で綺麗に調和する音程で取ることによって

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の音程が確定できます

 などという説明をするヴァイオリンの先生がもしも居るとすれば

 それはとんでもないこと…というよりも噴飯ものです(失笑)

ということについて

 その可笑しさを説明しようとも思いましたが

 そんなことをしなくても

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の音程は上述のように

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  として

 [レ]の開放弦と重音で綺麗に調和する音程で取り

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の音程は

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の音の弦が共鳴して

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と響くように


 音程を取って

 その音程で

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と弾いてみれば

 

 その音痴な音程に誰もが笑い出す…というだけで十分だと思います(笑)

 

それなら今度は

 まず

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として

 [ミ]の開放弦と重音で綺麗に調和する音程で[シ]の音程を取り

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 その[シ]の音程を基にして

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として重音で綺麗に調和するように音程を取った

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の音程と

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の音程は

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の音の弦が共鳴して

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と響くように


 取った音程で

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と弾いてみると

 前述の音痴な音程よりも相当良い音程で聴こえることがわかります。

そしてさらに

 上記のようにして取った

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の音程よりもやや高く取ると

 それは一流の演奏におけるタイス/瞑想曲の音程となりますが

 どこまでがその高くする許容範囲であるかという物理的に明確な基準についても

 ヴァイオリンを正しく教え学び奏でる人達は正しくレッスンされている筈です。

そして

 既述のように左手の掌の位置を明示し

 既述のように音程の取り方も明示することで正しい演奏が行えることは

 正しい目的地を示す標識によって正しい場所に行けるのと同じだといえます。

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にもかかわらず

 リアリティとしての上記のような音程の取り方や左手の掌の位置にも言及せずに

 イメージだの音楽的に…だの何だのと言ってるだけでは標識もなく彷徨うのと同じで

 タイス/瞑想曲ではなく

 タイス/迷走曲になってしまいます(笑)

そして

 既述の左手の掌の位置で取っていない…というより、掌の位置で取るのを知らず

 既述の音程の取り方ができていない…というよりも、音程の取り方を知らない

 ヴァイオリンの素人の演奏では

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 という短い音形においてさえも…というより、短い音形であるが故に

 誰もが音を記憶していられる僅か数音において

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 の音程が不安定で統一できていない有様の演奏になってしまうのです。

 

そうしたことから

 そのようにタイス/瞑想曲というヴァイオリンの名曲において

 ヴァイオリンにおけるヴァイオリンならではの音程の取り方を知らないと

 「最初」の二音で、聴き手を魅了…ではなく、ずっこけてしまう(笑)

 「最重要な事例」ということで

 「最初」という点でも“一丁目一番地”であり

 「最重要な事柄」でも“一丁目一番地”であることから

 この記事では

 『“一丁目一番地” は “一丁目一番地” だった ~その3~』と題しました。

 

ちなみに

 私のレッスンでは、既述のような音程の取り方だけではなく

 既述では第3ポジションにおける左手の掌の明確な位置について書きましたが

 その他の第5ポジションや

 さらには第1ポジションでさえも左手の掌の明確な位置が定義できることも含めて

 一音いちおん丁寧にレッスンしています。

そして

 一音いちおん確実に奏で重ねていくことで

 イメージとしてそれっぽい(笑)だけで音楽とは名ばかりの狂った演奏ではない

 リアリティとしての正確な演奏技術で音楽を奏でられるようになれるのです。

 


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