課題の重要性 如何に学ぶべきか ~その1~

本当に上達したい方のためのヴァイオリン教室です ヴァイオリン教室 バイオリンレッスン

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 イワモト ヴァイオリン教室では
 専門家を目指す方だけではなく、趣味で習う方にも
 「正しい音程」 (正確な音程)
 「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
 基礎的な演奏技術を大切に指導し
 一音いちおん丁寧に
 各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています。

 ヴァイオリンが本当に上手に弾けるようになりたい方は
 当教室のバイオリンのレッスンをぜひ受けてみてください。

課題曲 重要 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

今でも覚えている…というよりも覚えているが故に困っているのは

 以前の記事で書いたようにパリに勉強に行っていた頃は、インターネットの普及前で

 日本で海外の楽譜を買うには、ヤマハ銀座店(1$360円換算の猛烈な値段!)か

 アカデミアに有るだけ(とはいえ当時としては圧倒的な品揃え)だったこともあり

 日本の国内で買えない楽譜の購入依頼を、演奏仲間やその師匠達までもがするため

 パリで猛烈な数の楽譜を買って帰国することが多く、成田まで皆が受取に来てくれた

 そんなある日の、空港近くのレストランでの出来事です。

それは

 何しろ私はレッスン料や自らの楽譜購入でお金を使い果たしてしまうので

 屋台のサンドイッチで美味しそうなお店があったことくらいしか記憶に無いなか

 楽譜を受け取りに来た演奏仲間の多くは、パリのレストランにも詳しく

 〇〇の店が美味しい…だの、□□の店が最高…だのと喋っていた時に

 今にして思えば、その店名に反応したからか、それ以降の会話を総て

 日本語のわかるスタッフに通訳させながら聞いているフランス人が店内に居て

 どこかで見たことがあるような…くらいにしか思っていませんでした。

そうしたところ

 「最高のフランス料理は何か?」という話題になり、色々な料理が挙げられるなか

 私は「スクランブルエッグで究極の味のものを食べてみたい」と話した途端

 今まで通訳の話に耳を傾けていたそのフランス人が立ち上がり、私達のところに来て

 是非、スクランブルエッグを作らせて欲しい…と言いつつ、その人が店のスタッフに

 厨房を貸して欲しいと頼むと、スタッフも二つ返事で了承した時

 私はその人がこの方であることに気づき、驚いてしまいました。

けれども

 さらに驚くべきは、その後に出て来たスクランプルエッグで

 フランス料理で出されることの多い、卵の殻を器にした料理を想像していたところが

 攪拌しながら加熱した卵を皿に盛りつけただけの何の変哲もない形で供されましたが

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(上掲の写真は勿論その時のスクランブルエッグの写真ではありません…というより

 上掲の写真のようにボールで供されたわけではありませんが(笑)

 上掲の写真に似て、ただ単にスクランブルエッグだけが盛り付けられていました)

 テーブルに置かれた時点で香りが全く違い、そして一口食べただけで美味しさに驚き

 何故突然そのようなことになったのかは今でもわかっていない(どうやらライバル店

 の店名ばかりが話されていたことが原因?)ものの、その時のスクランブルエッグの

 そのあまりの美味しさが忘れられず、お蔭で私はそれ以降、どこで食べても

 卵料理の類で美味しいと感じることが全く無くなってしまいました(笑)

そして

 その時の何の変哲もないスクランブルエッグのことを思い出す度に

 加熱したらもう元に戻せないことが当然の卵料理は

 発音したらもう元に戻せないことが当然の演奏と通じるものがある

 と思うとともに

 一見シンブルな食材でも、そこに内包する食味を引き出すことの難しさは

 一見シンプルな楽譜でも、そこに内包する音形を引き出すことの難しさにも通じる

 ということを痛感させられ続けています。

そうした点では

 最近、私の生徒さんで

 カイザー、クロイツェル、ローデ、ドントOp.35なども復習い終わり

 パガニーニ/24のカプリースもレッスンし始めていて

 それでもなお

 バッハ/無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータは演奏至難だとして

 イザイ/無伴奏ソナタをレッスンし始めた生徒さんが居ます。

そして

 バッハ/無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ&パルティータは演奏至難だとして

 バッハ/無伴奏…の重音を弾くために、クロイツェル教本の14番を改めて指導し

 クロイツェルの14番こそがバッハの無伴奏の重音の練習として最適であったり

 クロイツェルの21番もまたバッハの無伴奏の単音のみならず重音の練習にも合い

 それはまさに既述のスクランブルエッグで、シンプルな食材に内包する食味を

 引き出すのとそっくりだと感じています。

と書くと

 ある程度ヴァイオリンを習っている人が上記の記述を読んだ場合

 二種類の疑問を抱くと思います。

それは

 課題曲の難易度として

 パガニーニ/24のカプリースまで弾けて、何故バッハ/無伴奏が至難なのか?

 イザイ/無伴奏…まで弾けるほどでなおも、何故バッハ/無伴奏が至難なのか?

 という疑問を抱くと思います。

さらに

 課題曲の内容として

 クロイツェル教本の14番に、重音など一切無いので、なにか別の版なのか?

 クロイツェル教本の14番が、何故バッハ/無伴奏の重音の練習になるのか?

 また

 クロイツェル教本の21番は、トリルの練習曲だけれども

 クロイツェル教本の21番が、何故バッハ/無伴奏の重音の練習になるのか?

 という疑問を抱くかもしれません。

けれども

 こちらの記事で書いた理由も含めて

 バッハ/無伴奏はパガニーニ/24のカプリースが弾ける程度では演奏は至難で

 バッハ/無伴奏はイザイ/無伴奏などよりも遥かに難しく

 バッハ/無伴奏の重音の練習にクロイツェルの14番と21番が役立つのです。

ということで

 クロイツェル教本の14番の例えば8小節目はこのような譜面ですが

課題曲 重要 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 これが何故、バッハ/無伴奏の重音の練習になるのか?といえば

 バッハの無伴奏は以前の記事で書いたように複数の旋律が内包されていることが多く

 バッハの作品における重音は単なる重音ではなく複数のメロディーの重複でもあり

 バッハの作品における重音は単なる重音として奏でるのではなく、重音として鳴らす

 その瞬間にも音をそれぞれ強調したり対比をつける必要に迫られることが多く

 その練習のためにクロイツェルの14番は最適なのです。

と書いても

 何のことを言っているのかわからない人が殆どだと思うので(笑)詳しく書くと

 クロイツェル教本の14番の例えば8小節目などは

 既述のような複数の旋律の内包に対する弾き分けがわかり易い箇所だと思います。

それは

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 というように演奏するのではなく

課題曲 重要 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 というように青色赤色黄緑で表したように3種類のメロディーが混在していて

 そしてそうした3種類のメロディーが混在していることをハッキリと表現しつつも

 だからといって3種類のメロディー毎に音形が途切れることなくレガートに奏でる

 という練習により

 バッハの作品の単音における複数の旋律の弾き分けを行う技術が身に付くだけでなく

 バッハの作品の重音における複数の旋律の内包に対する弾き分けもできるようになる

 のです。

けれども

 そのように3種類のメロディーの混在を明示しつつ全体はひとつのレガートで奏でる

 などということは

 パガニーニ/24のカプリースが弾ける…などということにも通じる演奏技術であり

 イザイ/無伴奏…さえも復習っている人でも即座に巧くはできない場合もあるほどで

 そこまでできてようやく

 バッハ/無伴奏における、単音や重音での旋律の内包が弾き分けられることから

 既述のように課題曲の難易度として

 パガニーニ/24のカプリースまで弾けて、バッハ/無伴奏が漸く弾けるとともに

 イザイ/無伴奏…まで弾けるほどでなおも、バッハ/無伴奏は至難であり

 既述のように課題曲の内容として

 クロイツェル教本の14番に、重音など一切無いものの

 クロイツェル教本の14番は、まさにバッハ/無伴奏の重音の練習になるのです。

と書くと

 それはたまたまお前がそのように勝手に解釈しているだけ!…と言われそうですが

 それなら解釈…云々ではなく譜面通りに弾くという事例として

 クロイツェル教本の21番の最初の1小節は

課題曲 重要 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 ですが

 本来は

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 と聞こえるように弾かなければならないのですが

 トリルの付いている部分 は 相対的に強くなり

 トリルの付いてない部分 は 相対的に弱くなりがちなため

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 というように聞こえてしまいがちですが、それでは12/8拍子にはならないので

 それをトリルの有る・無しが交互に現れ、それでも12/8拍子になるように

 フレーズの処理を練習することは、音形に複数の旋律が混在する

 バッハの作品の単音における複数の旋律の弾き分けを行う技術が身に付くだけでなく

 バッハの作品の重音における複数の旋律の内包に対する弾き分けもできるようになる

 のです。

(なお

 クロイツェル教本の21番をヘミオラと看做すこともできるものの、その場合も

 先ずは3拍子で弾けたうえでヘミオラ…云々であることは言うまでもありません)

けれども

 そのようにトリルの有無で2拍子にならずに12/8拍子に聞こえるように奏でる

 などということは

 パガニーニ/24のカプリースが弾ける…などということにも通じる演奏技術であり

 イザイ/無伴奏…さえも復習っている人でも即座に巧くはできない場合もあるほどで

 そうしたこともできてようやく

 バッハ/無伴奏における、単音や重音での旋律の内包が弾き分けられることから

 既述のように課題曲の難易度として

 パガニーニ/24のカプリースまで弾けて、バッハ/無伴奏が漸く弾けるとともに

 イザイ/無伴奏…まで弾けるほどでなおも、バッハ/無伴奏は至難であり

 既述のように課題曲の内容として

 クロイツェル教本の21番に、重音など一切無いものの

 クロイツェル教本の21番は、まさにバッハ/無伴奏の重音の練習になるのです。

ですから

 ただ単純にクロイツェル教本を弾き通すだけならヴァイオリンの初心者も復習えても

 既掲のようにそこに更なる課題が在ることまで知って復習うことは極めて至難なのは

 ただ単純にスクランブルエッグを作るだけなら料理の初心者でもできるものの

 冒頭既述のスクランブルエッグともなると達人や巨匠でないとできないのと同じで

 かのヨーゼフ・シゲティが 

 「クロイツェル教本が弾ければ、バッハ/無伴奏…が弾ける」と言っていたのは

 既掲のような観点で課題に取り組むことまで含めて…という意味であって

 ただ単純にクロイツェル教本を弾き通すように復習い

 その時点でバッハ/無伴奏…を弾いて悦に入っているような人達というのは

 「ロブションでも私でも、スクランブルエッグくらい同じように作れる」

 と言っているようなもので、噴飯もの…ならぬ噴卵ものでしかありません(笑)

さらには

 たた単純にクロイツェル教本の後半に重音のエチュードが並んでいて

 バッハ/無伴奏…においては、頻繁に重音の音形が連続し並んでいることから

 ただ単純にクロイツェル教本の後半がバッハ/無伴奏…への準備となる課題だ

 などという意見を述べているような人というのは

 既掲のような観点で課題に取り組むことなど考えたこともないだけではなく

 そうした人は音程に関しても以前の記事で書いたようにヴァイオリンにおいては

 単音と重音で音程の取り方が異なるということも習っていなかったり

 ヴァイオリンの調弦でも以前の記事で書いた[差音]は習っていない可能性が高く

 それではスクランブルエッグ…云々ではなく、ままごとをしているようなものです。

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ということで

 クロイツェル教本の14番の例えば8小節目だけでも、既掲の課題を内包し

 クロイツェル教本の21番では解釈などではなく譜面の指定により既掲のように弾く

 といった課題を実現しなければならず、そのためにはワンフレーズずつ丁寧に指導し

 着実に確実に習得しなければならないことからも

 大量やまとまったエチュードや番号単位ではなく

 時には数段や数小節で具体的に指導する必要があるのです。

にもかかわらず

 以前の記事で書いたように

 曲を進めることより…と言いながら、実際はエチュードをある程度で次々に弾かせ

 それを何巡も反復させることにより、曲は進めていないという掏り替えをしながら

 大人は部分を順に完成させていくより荒削りでも全体を…などというやり方をして

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 といった荒削りな弾き方のままで…というよりも

 そうした荒削りな弾き方しか教えられず

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 といった本来の弾き方など永遠に教えられない…というよりも

 そうした楽譜の読み込み自体がそもそもできていない

 要するにプレイヤーではなく、リスナーに毛が生えただけのド素人が居たりします。

そして

 そうした者が、リスナーに毛が生えただけのド素人なのにレスナーをしていることに

 ささやかながらも警鐘を鳴らし続けたりすると、それを「排他的」などと言い出し

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 “技術”を磨くより“情緒”を語り、“精度”が曖昧なまま“音楽”を語りつつ

 「音楽の究極の目的は…」などとできもしない絵空事を言い出す有様はまさに既述の

 「ロブションでも私でも、スクランブルエッグくらい同じように作れる」と思い込む

 噴飯もの…ならぬ噴卵ものの如き有様だと言えますが

 それこそがリスナーなのにレスナーをしているが故の為体でもあるといえます。

その結果

 既掲のクロイツェル教本のたった2例のみならず、他の教材や奏法でも

 細部については知らず習わずわからず教えられないが故に既述のように

 大人は部分を順に完成させていくより荒削りでも全体を…などという

 教えかたをするしかないのです。

けれども

 そのようなことをしていると

 建物の建築でも一つひとつ正しく積み重ねないと曲がってしまうように

 演奏の技術でも一つひとつ正しく積み重ねないと狂ってしまい

 一度でもおかしな癖が付いてしまうと、直すのが大変になってしまうか

 場合によっては直せなくなることもあるのです。

ですから

 そうしたことは決して一部や特定の先生においてではなく

 ヴァイオリンを学び奏で教える者のすべてが常に自戒しなければならないのです。

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そして

 課題のある1小節のアプローチだけでも既掲なまでの配慮が必要なのですから

 課題を如何に学ぶべきか…ということは極めて重要なので

 それについては次の記事でも書きたいと思います。

もっとも

 そもそもこのブログはブログの目次のページにも記したように 

 レッスンを申し込まれる判断材料として

 レッスン方針・レッスン形態のページなどとも併せてご覧いただくために 

 書いているものですが、それすらさえ通じることなく

 このブログを眺めて悦に入るだけ…という方も居るようなので(笑)

 既述のようなことを書いてみたところで、通じないのかもしれません。

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 残念です。


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