温故知新 ~その2~(調弦を正しく行うために)

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 「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
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 ヴァイオリン本当に上手に弾けるようになりたい方は
 当教室バイオリンレッスンをぜひ受けてみてください。

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突然ですが

 ヴァイオリンを弾く方への質問で

 3-2 はいくつでしょうか?

 2の半分はいくつでしょうか?

 

えっ?

 3-2 =1

 2の半分=1

 そんなことが、ヴァイオリンとどういう関係があるのか?といった声が

 聞こえてきそうです。

ということ

 3-2 =1

 2の半分=1

 そんなことが、ヴァイオリンとどういう関係があるのかといえば

 それはヴァイオリン調弦が正しくできていますか?ということなのです。

えっ?

 確かにヴァイオリンを手にして暫くはなかなか調弦できなかったけれども

 今ではヴァイオリン調弦くらいできる!…ですとか

 一体、ヴァイオリン調弦と、既述の計算に、何の関係があるの?と思った

 そこのあなた(笑)

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 そう思った時点であなたは

 ヴァイオリン調弦正確にはできていないだけではなく

 ヴァイオリン調弦正確には習っていないことを露呈しているのです。

何故なら

 ヴァイオリン

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というように

 開放弦(左指で押さえない状態の弦)を完全5度で調弦

 完全5度の音程の振動の比率が2:3ということに関係しているからなのです。

そのことを順番にみていくと

 [ミ]と[ラ]の開放弦を完全5度で調弦する際には

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 完全5度の音程の振動の比率が2:3なので

 [ラ]の振動を2とすると

 [ミ]の振動は3となり

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 [ミ]と[ラ]の間では、3-2 =1の振動となる音が生じるとともに

 [ラ]が2の振動なので、2の半分=1は[ラ]の1オクターブ下を意味

 [ミ]と[ラ]の開放弦を同時に弾いて[ラ]の1オクターブ下の音も鳴る状態が

 [ミ]と[ラ]開放弦が正確に完全5度で調弦されていることになります。

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次に

 [ラ]と[レ]の開放弦を完全5度で調弦する際には

開放弦 調弦 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 完全5度の音程の振動の比率が2:3なので

 [レ]の振動を2とすると

 [ラ]の振動は3となり

開放弦 調弦 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 [ラ]と[レ]の間では、3-2 =1の振動となる音が生じますが

 [レ]が2の振動なので、2の半分=1は[レ]の1オクターブ下を意味

 [ラ]と[レ]の開放弦を同時に弾いて、[レ]の1オクターブ下の音が鳴る状態が

 [ラ]と[レ]の開放弦が正確に完全5度で調弦されていることになります。 

開放弦 調弦 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

次に

 [レ]と[ソ]の開放弦を完全5度で調弦する際には

開放弦 調弦 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 完全5度の音程の振動の比率が2:3なので

 [ソ]の振動を2とすると

 [レ]の振動は3となり

開放弦 調弦 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 [レ]と[ソ]の間では、3-2 =1の振動となる音が生じますが

 [ソ]が2の振動なので、2の半分=1は[ソ]の1オクターブ下を意味

 [レ]と[ソ]の開放弦を同時に弾いて、[ソ]の1オクターブ下の音が鳴る状態が

 [レ]と[ソ]開放弦が正確に完全5度で調弦されていることになります。

開放弦 調弦 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

つまり

 開放弦を完全5度で調弦するヴァイオリンにおいて

 3-2 =1は、調弦重音で弾いた2弦の振動の差を意味

 2の半分=1は、調弦重音で弾いた2弦の下の弦の1オクターブ下の音を意味

 2つの開放弦を完全5度に調弦して同時に弾いて

 下の弦の1オクターブ下の音が鳴っていれば

 2つの開放弦が正確に完全5度で調弦できていることになるのです。

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その結果

 2つの開放弦が正確に完全5度で調弦できていると

 下の弦の音の1オクターブ下の音も響くことにより

 いままで絵画をテープで簡単に壁に止めていたような響き

 あたかも絵画を重厚な額に入れ壁に飾ったかのような響きになります。

美術館 絵画 飾る 額縁 開放弦 調弦 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

けれども

 以前の記事で書いたように 

 ヴァイオリンの銘器を貸し出している楽器店の店員さんが

 鷲見四郎先生のところに複数の銘器を持参して、生徒さんが試奏してみる際に

 店員さんは時間をかけ、それはそれは熱心に調弦してから手渡してはいたものの 

 脇で聞いていた私には、どうしてその状態の調弦で終わりにするのか?と感じられ

 まず店員さんが一挺を調弦して生徒さんに渡すと、生徒さんが調弦直して試奏し

 次に店員さんが一挺を調弦して生徒さんに渡すと、生徒さんが調弦直して試奏し

 また…というところで今度は私が調弦して渡すと、生徒さんはそのまま試奏したのも

 その店員さんは開放弦を完全5度で調弦する際の既述のような原理など知らず習わず

 それっぼく(笑)2弦を重音弾いてみて調弦していただけだからだと思います

そしてそのように

 ヴァイオリンの開放弦を完全5度で調弦する際の既述のような原理など知らず習わず

 それっぽく(笑)夫々の弦をチューナー調弦してみたり

 それっぽく(笑)2弦を重音弾いてみて、それらしく響けばOK!という為体の

 ヴァイオリンごっこに興じているだけの人がウジャうじゃ居るのです。

訝しがる 開放弦 調弦 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

そうしたなか

 前の記事

 医師においては、問診にどれだけ緻密に耳を傾けられるかで治療の良否が決し

 患者においては、問診にどれだけ熱心に耳を傾けているかで医師の良否がわかる

 のと同じように

 先生においては、調弦にどれだけ緻密に耳を傾けられるかで指導の良否が決し

 生徒においては、調弦にどれだけ熱心に耳を傾けているかで先生の良否がわかるので

 初心者は勿論、上級者でも

 ヴァイオリンの先生が調弦の際に、どのように振る舞っているかを観察すること

 ヴァイオリンの先生の指導の実力や心積もりを知ることができる…と書きました。

問診 医師 説明 開放弦 調弦 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

さらに

 病状や通院歴にかかわらず、問診を行わずに席を外したりトイレに行く医師など

 居る筈もない…というより、そのような行為は診察において有り得ないのと同じで

 レベルや学習年月によらず、調弦を検分せず席を外したりトイレに行く先生も

 居る筈もない…というより、そのような行為は指導において有り得ないのですが

 ヴァイオリン指導は医師の診察ほどには一般的でないため

 もしかすると調弦を検分せずに…という先生も居たりするのかも…とも書きました。

そして

 問診を行わずに席を外したりトイレに行く医師などやぶ医者に違いないように

 調弦を検分せず席を外したりトイレに行くヴァイオリンの先生は

 2つの開放弦を完全5度に調弦して同時に弾いて

 下の弦の音の1オクターブ下の音が鳴っていれば

 2つの開放弦が正確に完全5度で調弦できている…などということ

 知らずわからず習わずにヴァイオリンを教えたりしているに違いないのです。

猫 ネコ しっぽ 眼鏡 メガネ わからずに わからない 開放弦 調弦 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

けれども

 ヴァイオリンは音を出すだけでも様々な動作が必要楽器なので

 それっぽく(笑)夫々の動作に関する能書きを語ってみたり

 それっぽく(笑)色々な音弾いて、それらしく響けばOK…という為体の

 ヴァイオリンの先生擬き?でも、調弦くらい正しく教えないどうするんですか!

ヴァイオリンごっこ 先生 開放弦 調弦 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

加えて

 問診を行わずに席を外したりトイレに行くような医師などやぶ医者に違いないように

 調弦を検分せず席を外したりトイレに行くようなヴァイオリンの先生は

 調弦重音で、既述のように1オクターブ下の響き聴くといった

 響き聴いて音程取るヴァイオリン基礎的なルールさえも知らないに違いなく

 単音ではチューナーを使わせたりしてお茶を濁すことできて

 重音におけるヴァイオリン音程の取り方など知らずわからず習っていないので

 「音程に気をつけるように」などとそれっぽく(笑)語り

 「音程の取り方はこうです」などとそれらしく(笑)弾くことしかできないのです。

つまり

 重音におけるヴァイオリン音程の取り方のルールは指導しない…というよりも

 重音におけるヴァイオリン音程の取り方を知らずわからず習わずに教えているので

 それっぽく(笑)語り、それらしく(笑)弾いてみせることしかできないのですが

 それではヴァイオリンレッスンなどではなくヴァイオリンごっこをして

 遊んでいるだけだといえます。

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ですから

 それっぽく(笑)語り、それらしく(笑)弾いてみせることしかできない先生?は

 例えばエチュードのカイザーで唯一の重音の課題曲である20番の冒頭の和音でも

 [シ]と[ソ]の重音正しい音程で弾かれると

 [ソ]の1オクターブ下の音が鳴り

開放弦 調弦 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 ここでも絵画をテープで簡単に壁に止めていたような響き

 あたかも絵画を重厚な額に入れ壁に飾ったかのような響きに変わること

 この重音において2弦が正しい音程で取れていること確認できるのですが

 そうした重音音程のルールというものも知らないに違いありません。

そして

 [ソ]の音が正しい音程で弾かれている際には

 [ソ]の開放弦が響いている筈なので

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 そこに

 [シ]と[ソ]の重音正しい音程で弾かれたことにより 

 [ソ]の1オクターブ下の音が鳴る響きが加わると

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 同じ[ソ]の音において2種類の響きが重なることになり

開放弦 調弦 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 既述のように完全5度で調弦できた際に1オクターブ下の響きも加わるのとは違った

 音の厚みが得られる…といった指導がされなければレッスン意味がありませんが

 そうした指導がされないのは、先生が知らないので教えられないからだと思います

ですから

 既述のようにカイザーの20番はカイザーで唯一の重音の課題曲であるだけでなく

 既掲のようにその冒頭の重音音程だけでも既述のようなルールが存在するので

 それ以外の音における重音音程についても、それぞれルールが存在するので

 そうしたことレッスンしてもらわなければ正しく弾けるようにはなれませんが

開放弦 調弦 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 そうした説明をせずに、それっぽい(笑)だけで正しく教えていないような先生は

 音程のルールも知らずにそれっぽい(笑)レッスンしているだけなので

 音程以外の色々な技術それっぽい(笑)だけの為体であることは想像に難くなく

 それでは生徒の側もまたそれっぽい(笑)だけで正しく弾けるようにはなれません。

正しく教えてもらえない 開放弦 調弦 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

ですから

 ヴァイオリン調弦における完全5度が正しい音程となった状態も説明できず

 ヴァイオリンエチュードのカイザーの20番の重音音程のルールも教えられない

 そのような為体の先生?のもとでヴァイオリンを習ってしまっている有様は

 作法をわかっている師匠が間違えたのを真似する古典落語の『本膳』どころではなく

 https://ja.wikipedia.org/wiki/本膳

 音程の取り方もわからない先生の指導に盲従する亡者たちの『余喘』のようで

 ヴァイオリンを好きで習い始めて真剣に学びたいと思っている人達であればあるほど

 気の毒で仕方がありません。

気の毒 開放弦 調弦 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

そうしたことから

 いくらなんでも調弦を検分せず席を立ったりトイレに行くような先生は論外でも

 ヴァイオリン調弦で完全5度が合った際の響きの説明も知らずわからずできずに

 ヴァイオリンの先生をしているような者のところは今すぐにでも辞めることにして

 今までのレッスン料を返して欲しい…と申し出てみるべきです。

もっとも

 既述のような調弦音程の取り方も知らずわからず、それっぽく(笑)調弦させて

 既述のような重音音程の取り方も知らずわからず、それっぽく(笑)練習させる

 そんなことを平然としていた先生が、今までのレッスン料を返す筈もないでしょうし

 今まで払ったレッスン料を返してもらえたとしても

 今まで失った人生の時間は返ってこないのですが…

人生を失う 無駄 開放弦 調弦 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

ということ

 イメージとしてそれっぽく(笑)語られ、それらしく奏でるだけの人達というのは

 生徒のレベルや学習年月によって調弦を検分せずに先生がトイレに行ったり

 ヴァイオリン調弦における完全5度の原理さえも先生が知らないので習えず

 レッスンとは名ばかりのヴァイオリンごっこ(笑)に終始しているのてす。

それに対して

 リアリティとして本来ヴァイオリン奏法音程の取り方習えている人達は

 生徒のレベルや学習年月によらず、調弦は医師の問診に匹敵するとして検分をされ

 ヴァイオリン調弦における完全5度において既掲のように

開放弦 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 

 

 

ですとか

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ですとか

開放弦 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 

 

 

 

となる響き

 例えばエチュードのカイザーで唯一の重音の課題曲である20番の冒頭で

 既掲のように

 

 

 

となる響きが生じる際の

 

 

 

響きなどの

 上掲の譜例で黒く点滅する音が[差音]で

 ヴァイオリン重音弾いている音以外の音として生じる響きである

 [差音]についてもレッスン習っている筈ですし

 [差音]に注意を払い耳を傾ける指導受けている筈です。

耳を傾ける 耳を澄ます 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

などと書いていると

 ヴァイオリンにおいて2弦が完全5度で調弦できた際の既述のような原理など知らず

 それっぽく(笑)夫々の弦をチューナー調弦してみたり

 それっぽく(笑)2弦を重音弾いてみて、それらしく響けばOK!という為体の

 ヴァイオリンごっこに興じているだけの人がウジャうじゃ居るので

 「[差音]なんていうのは、聞いたことが無いし知らないぞ!」

 「[差音]は一応知っているけれどもヴァイオリン奏法そんなに重要か?」

 という声も聞こえてくるのかもしれません。

けれども

 そのような人でも

 下掲の絵画は実際よりも相当美化されている…ということは知らなくても

 下掲の絵画がナポレオンを描いたものだということは知っていると思います

ナポレオン 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

Napoléon Bonaparte(1769/ 8/15~1821/ 5/ 5)

では何故

 ナポレオンの話をいきなり始めたかというと

 ナポレオンに対する歴史的評価は色々あるとしても、一応偉い人という前提で

 かつて児童教育の専門家から聞いた話があるからです。

それは

 ある貴族の女性が臨月になり、ナポレオンに謁見を願い

 「生まれて来る子供をあなたのような立派な人にするには、どうしたらいいか?」

 と尋ねると

 これから子供が生まれるというのにナポレオンは「手遅れだ」と言ったそうで

 理由は

 「生まれて来る子供を立派な人にするには、先ずその親を立派に教育しておかないと

  駄目だから」と言ったそうです。

その話からすると

 生まれて来る子供=生徒

 子供を育てる親 =先生という構図になり

 正しくヴァイオリンを弾くためには、正しく教えてくれる先生に習う必要があり

 ナポレオンの話に準えれば、立派に教育されたヴァイオリンの先生なら

 正しくヴァイオリン重音を弾く際に[差音]が必要だということ

 わかっているだけではなく、わからせるように指導してくれるのです。

さらには

 下掲の絵画がモーツァルトを描いたものだということは多くの人に知られています

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

Wolfgang Amadeus Mozart(1756/ 1 27~1791/12/ 5)

 生まれて来た子供=かの有名なモーツァルト

 子供を育てた親 =レオポルト・モーツァルトで

 これもまたナポレオンの話に準えれば

 モーツァルトがあれほどの天才作家となれたのは

 モーツァルトの親が優れていたからだということになるとともに

 さらには

 モーツァルトの父親であるレオポルト・モーツァルトはヴァイオリン教師で

 モーツァルトの父親こそは天才作家のモーツァルトを育てたという点で

 最高の音楽教師であったといえます。

そして

 ヴァイオリン重音を弾く際の[差音]を発見したのはタルティーニで

 それは300年以上も前ということになりますが

タルティーニ 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

Giuseppe Tartini1692/ 4/ 8~1770/ 2/26)

 正しくヴァイオリン重音を弾く際に[差音]が必要だと説いたのは

 既述のモーツァルトの父親でヴァイオリン教師であったレオポルト・モーツァルトで

レオポルト・モーツァルト 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

Johann Georg Leopold Mozart(1719/11/14~1787/ 5/28)

 そのレオポルト・モーツァルトが著したヴァイオリン奏法』の日本語版が

 最近、それも2017年の5月に、新訳として出版され、入手し易くなり

レオポルト・モーツァルト ヴァイオリン奏法 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 その『ヴァイオリン奏法』のなかでも

 重音の音程の取り方における[差音]が譜例とともに掲げられており

レオポルト・モーツァルト ヴァイオリン奏法 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 重音音程は[差音]によって

 「音を正確に正しく演奏できているのかを、自分で検証できる」と書かれています

さらに

 『ヴァイオリンの重音の音程の取り方 ~その2~』として書いた記事中で

 [差音]を音階に対応させて配列する譜例は、下掲の書籍でも見られます

 と書きましたが

Double Stops Scales and scale exercises for the violin Simon Fischer 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 Double Stops Scales and scale exercises for the violin

 Simon Fischer

Double Stops Scales and scale exercises for the violin Simon Fischer 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 この重音音階練習の教本では

 [差音]が3度・6度・10度の重音に総ての調で列記されています

そして

 レオポルト・モーツァルトが[差音]も取り上げているヴァイオリン奏法』は

 1756年に出版されているのに対して

 サイモン・フィッシャーが差音]を列記した『Double Stops』は

 2016年に出版されています。

そうしたことから

 前の記事の最後で

 260年以上も前に海外で書かれたヴァイオリンの教本が新訳として刊行され

 その教本の内容の一部が、昨年出版された別の教本に通じるものがある点で

 まさに温故知新だと感じました…と書きました。

温故知新 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

どうでしょうか?

 [差音]というものは、ヴァイオリン調弦の時点で既に考慮されるべきものであり

 [差音]については、 モーツァルトの父親の本でも取り上げられているものであり

 [差音]を聞くことで、総ての調の重音が定められるフィッシャーの教本も出版され

 それでもなお既述のように

 「[差音]なんていうのは、聞いたことが無いし知らないぞ!」ですとか

 「[差音]は一応知っているけれどもヴァイオリン奏法そんなに重要か?」と

 言っていられるでしょうか。

そして

 上記のようにヴァイオリン重音を弾く際に[差音]が必要などということの以前に

 既述のようにヴァイオリン調弦をする際も[差音]が拠り所になっている以上

 [差音]を指導することヴァイオリンレッスンにおいて重要であり

 [差音]を聞き取ることヴァイオリン重音を弾く際には必要なのです。

聞く 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

その際

 すぐに[差音]の音程の高さを認識することができない場合には

 まずは[差音]で和音の響きが変化することに気づくように指導します

 そのようにして

 もしも[差音]の有無による響きの違いなり[差音]の音程自体に気づいてしまうと

 下掲で“矢印”が有ることに気づいた後には“矢印”が忘れられないのと同じで

 もはや[差音]の無い重音というのは考えられない程になれるのです。

矢印 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

もっとも

 そもそもこのブログはブログの目次のページにも記したように 

 レッスンを申し込まれる判断材料として

 レッスン方針・レッスン形態のページなどとも併せてご覧いただくために   

 書いているものですが、それすらさえ通じることなく

 このブログを眺めて悦に入るだけ…という方も居るようなので(笑)

 既述の[差音]についても、そういうものがあるらしい…で終わってしまうのかも

 しれません。

お手上げ 重音 音程 取り方 差音 ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 残念です。


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