“一丁目一番地” は “一丁目一番地” だった ~その2~

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 イワモト ヴァイオリン教室では
 専門家を目指す方だけではなく、趣味で習う方にも
 「正しい音程」 (正確音程
 「本格的な音色」(美しい音)でヴァイオリンを弾くための
 基礎的な演奏技術を大切に指導
 一音いちおん丁寧に
 各人の進捗に合わせた課題をレッスンしています

 ヴァイオリン本当に上手に弾けるようになりたい方は
 当教室のバイオリンレッスンをぜひ受けてみてください。

ヴァイオリンの音程の取り方 バイオリン 音程 ピアノ 使わない ヴァイオリン教室 レッスン

私のプロフィールにも書いたように

 天才ヴァイオリニストにして純正律の重要性を訴えられた玉木宏樹氏が

 最晩年に作成された教本の構成と解説を玉木氏からの依頼により行いましたが

革命的ヴァイオリン入門教本 by DUO Revolutionary Violin Introductory Textbook by DUO 玉木宏樹  ヴァイオリン教室 バイオリン レッスン

 その玉木氏が私のことをよく「岩本さんは無類の

 博覧強記(広く物事を見知って、よく覚えていること)」と仰っていました。

(ちなみに

 強記(きょうき)は記憶力がすぐれている…という意味

 狂気(きょうき)ではありませんので念のため(笑))

そうした点では

 その玉木氏が仰られた会話も、事務所でのやりとりだけではなく、散々飲み歩いた

 飲み屋での会話(こちらのほうが圧倒的に多い(笑)というよりも、こちらのほうが

 玉木氏の本音が多かったと思います)に至るまで、殆ど総て覚えています

そして

 その中でも印象的だったのは、NHKの教育テレビ(Eテレ)の番組で

 作曲家の青島広志氏の番組に、玉木氏がゲストとして呼ばれて出演した際の話です。

それは

先ず

 ピアノ

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音程と完全に同じ音程になるように

 ヴァイオリンの

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の開放弦の音程調弦します。

(ヴァイオリンの上掲の[ソ]の音は左指で押さえない状態の

 開放弦(かいほうげん)といい0で示します)

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次に

 ヴァイオリンで

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音程重音で綺麗に調和するように

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という和音を弾きますが

 この際に

 あえて画像で示すと

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というように

 [ド]の音程ズレると[ソ]の音と重音で綺麗に調和せず

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として

 [ド]の音程正しい時のみ[ソ]の音と重音で綺麗に調和します…というよりも

 [ソ]の音程と調和する際の[ド]の音程は特定されます。

その際

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というように弾いている状態で

 玉木氏が「合ってないの、わかるよね?」と訊くと

 青島氏が「合ってないわ」(オネエキャラの走りでしょうか?(笑))と答え

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として

 [ソ]の音程に対して[ド]の音が重音で綺麗に調和するようにヴァイオリンで弾き

 玉木氏が「合っているの、わかるよね?」と訊くと

 青島氏が「わかるわよぉ~」と答えたそうです。

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の音と重音で綺麗に調和するようにした

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の音を玉木氏がヴァイオリンで弾いている状態で

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の音を青島氏がピアノで叩くとヴァイオリンとは違う音程

 玉木氏が「どう?」と訊くと

 青島氏が「あら、まぁ~」と驚く、というやりとりを収録したそうです。

つまりこれは

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というピアノ音程と完全に同じにした

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音程を取っている

 にもかかわらず

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重音で綺麗に調和するようにヴァイオリンで取った

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音程ピアノとは一致しなかった

 ということ

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ピアノ音程では

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重音で綺麗に調和させられない

 すなわち

 ピアノ音程では綺麗な和音は奏でられず

 ピアノでは正しい音程は取れないということが、誰でも即座にわかる説明なのです。

そしてその際

 私も幼稚園に入る前に、自宅のピアノの調律が終わった時に音階を叩いて

 「これ、音、狂ってる」と言ったところが

 ピアノを弾く祖母が「よくわかるねぇ~」と褒めてくれただけではなく

 調律師さんまでもが「えらいっ!そうだよ、ピアノ音程は狂っているんだよ」と

 二人で揃って褒めてくれた…という話を玉木氏にすると

 玉木氏が「そうだろう…オレなんか

 ピアノで(ピアノを叩いて)

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が協和音で

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が不協和音…って子供の頃に聞かされた時に

 「どっちも音が濁ってる!」って言って、学校の音楽の先生に怒られたよ(笑)

 だから青島さんの(既述の番組は小学生向けの)テレビ番組で

 それを誰でもわかるように説明したいと思ったんだよ」と仰っていました。

ところが

 既述の玉木氏のやり方をしてみれば

 ピアノ音程では綺麗な和音は奏でられない…すなわち

 ピアノでは正しい音程は取れないということが、誰でも即座にわかる筈ですが

 にもかかわらず

 ピアノ音程は狂っていない…ですとか

 ピアノは調律した直後ならば正しい音程…ですとか

 ピアノではなく電子キーボードなら音程は狂わないと信じている人が大半なのです。

 

さらには

 既述のような説明を単純にすればいいのに、そこに音律という難しい理屈を掲げたり

 既述のような説明をした玉木氏は、純正律という特殊な音律の信奉者と唱える人や

 既述のような説明をすると、じゃあピアノとの合奏はどうするんだ?

 などと言い出す人も居たりして

 ピアノでは正しい音程は取れないという事実が見えなくなってしまうのです。

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そして

 『大阪開成館 全訳コールユーブンゲン』において誰もが読める

 第一版 序言の最後に

 「歌うべき音をピアノで一緒に奏してはならない。

  平均律に則って調律されるピアノを頼りにして正しい音程練習

  望まれない。」

 と書かれていること意味を知る人は殆ど居ない…というよりも

 この序言を読む人は殆ど居ないのです。

大阪開成館 全訳コールユーブンゲン ヴァイオリン教室 レッスン

ちなみに

 ヴァイオリンで音程取る訓練というのは

 ヴァイオリンの音程で弾くように調整をする練習でもあり

 そうした訓練を積む際には

 ヴァイオリンの音程とはどういうものかを明確にしたうえで

 ヴァイオリンの音程に向かって進む必要があります。

そのうえで

 ヴァイオリンがピアノと合奏する際には、ピアノ音程がこまめに変えられないので

 ヴァイオリンがピアノ音程に合わせてあげることになります。

にもかかわらず

 ヴァイオリンの音程がどういうものかも明示されないままに

 ヴァイオリンで音程を取っても、それは目的地もなく彷徨うことになります。

さらに

 ヴァイオリンの音程がどういうものかもわからず

 ヴァイオリンの音程を明確に取れないような有様で

 ヴァイオリンとは音程が異なるピアノや電子楽器やギターなどと合奏している

 ヴァイオリンの音程が取れなくなるだけではなく

 ヴァイオリンの側が微調整してピアノや電子楽器やギターに合わせるのも曖昧になり

 それっぽい(笑)だけで完全に綺麗なアンサンブルにはならなくなります。

ですから

 私のレッスンでは

 ヴァイオリンの音程取るのにチューナーピアノ必要ない…ではなく

 ヴァイオリンの音程の取り方はヴァイオリンにおいてこそ明示できるものであり

 ヴァイオリンの音程はヴァイオリンの響き聴くことで得られるものなので

 チューナーなどというものは使ったことも触ったこともありませんし(笑)

 発表会で伴奏してもらう時以外は

 ピアノというものは一瞬も使わずに指導しています

(なお

 ピアノというものは一瞬も使わずに指導する際に

 ヴァイオリンのソロだけではなく、伴奏も伴って演奏すべきレッスンの際には

 ピアノ演奏譜を私がヴァイオリンで弾いてあげています

 ピアノ演奏する音の総てではなくかいつまんでヴァイオリンで弾いているとはいえ

 ヴァイオリンにとっては猛烈な音域と重音の連続する超絶技巧になります(笑))

そのため

 ピアノの伴奏で演奏することになる発表会などでは

 最初のリハーサルでは、ピアノ音程とのズレに戸惑う生徒さんも居るものの

 既述のように、ヴァイオリンならではの音程取る調整訓練しているので

 つぎのリハーサルては、ピアノ音程に綺麗にヴァイオリンを合わせること

 できています

けれども

 ピアノとヴァイオリンでは音程が違う…などということではなく

 ピアノでは綺麗に調和する和音は弾けない…ということを既述のように

 誰でもわかるように説明したシーンが教育テレビ(Eテレ)で全国放送される…と

 玉木氏は楽しみにしていたそうですが

 玉木氏いわく

 「でもなぁ、オレと青島さんの(上記の)やりとりの部分は全部カットで

 オレがなんかの演奏してるシーンしか放送されなかったんだよ」

 とのことでした。

ということ

 NHKの全国放送では玉木氏ほどの方の説明でもカットされる…というより

 NHKの全国放送の教育のテレビ(Eテレ)の、それも小学生向け番組ゆえに

 ピアノでは正しい音程は取れない…などということが明らかになってしまうと

 教育現場が混乱すると判断され、説明が放送されなかったのだろうと思います

そうしたなか

 ヴァイオリン教室の先生がヴァイオリンの音程の取り方を説明しないでどうする

 というほどまでの気概はありませんが

 私のような一介のヴァイオリン教師のブログであればカットはされないと思います

ですから

 前の記事の

 『“一丁目一番地” は “一丁目一番地” だった ~その1~』の

 最後で書いたように

 ヴァイオリンの名曲において

 ヴァイオリンにおけるヴァイオリンならではの音程の取り方知らない

 「最初」の一音で、聴き手を魅了…ではなく、ずっこけてしまう(笑)

 「最重要な事例」があるので、それについて次の

 『“一丁目一番地” は “一丁目一番地” だった ~その3~』で

 書きたいと思います

(なお

 この記事自体は

 『“一丁目一番地” は “一丁目一番地” だった』とは無関係ですが

 ~その2~ で総て書くのには長くなり過ぎたので

 ~その2~ と ~その3~ に分けたため

 この記事のようなタイトルになりました)


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